苦節3年。
良き師匠に巡り会い、ようやく相方さんの夢が叶ったんである。
重さは計り忘れたが、60cmを超える大物であった。
素晴らしい。
釣りから帰ってきた時の相方さん顔は本当に嬉しそうで、
何だか私も嬉しくなってしまった。
ふくちゃん、本当にありがとう。
これからも、どんどん鍛えてやってください。
そして、昨夕。
もちろん捌くのは私。
その間に火をおこす相方さんと、それを見つめるライナス。
さ、焼きましょう。
せっかくなので、1本丸ごと姿焼き。
恨めしそうに見つめるライナス。
後で少しもらえると信じている。
焼ける前にビールでも、ということで、先に乾杯。
鰻から滴り落ちる脂で、周囲に香ばしい香りが立ちこめる。
香りが既に美味しいと言っている。
そして鰻を凝視するライナス。
玄関先で捌いて焼いていたので、
ご近所さんが前を通る度、
「おっ!」とか、「いいなぁ!」などど言われつつ、
鰻の白焼き、完成。
蒲焼きももちろん美味しいが、
私は、鰻は 白焼きに山葵と塩、が一番好きなのだ。
結論から言うと、
とんでもなく美味しかった。
脂が良くのっていて、溶けるような食感。
皮もぱりっと焼けていて全く臭くなく、美味しい。
口の中が幸せになった。
何万円も出して食べる高級料理ももちろん美味しいが、
私にはこちらの方が合っているし、
こちらのほうが何倍も豊かだと思う。
かけがえがない、というのはきっとこういうことなんだと思う。
こんなに美味しい物が食べられるということに、
心の底から感謝します。本当にありがとう。
吠えもせず我慢強く待っていたライナスには、
良く焼けた尻尾の先をプレゼント。
今までに見たことのないような勢いでむしゃぶりついていた。
美味しい物は分かるんだね。
さて、今年はあと何回食べられるだろうか。
相方さん、期待してます。