日々、フレル。

いたずらソックス

ソックス。
かわいいやつだ。
そこにいたら、キーボードが使えないのだが。


･･･早く完成させてあげなければ。

バックス 第三段階

さて、バックスである。


日陰に干すこと約1日、毛を抜いた方の皮がようやく乾いてくれた。
本来であれば板の上などで引っ張りながら干さねばならないのだが、
前回、ソックスを伸ばした時に、
90%ほど乾いた状態で伸ばし始めれば、たとえ縮んでいても復活する
ということが分かったため、引っ張ることは止め、
乾き具合を入念にチェックしながら普通に干すことにした。

ただし、自分が家にいない間は、
完全に乾いてしまっていないかが非常に心配になるし、
家にいても30分おきに皮を見に行って伸ばしてみないと心配で仕方ない。

私が神経質になり過ぎているだけかもしれないが。
どちらにしても、手はかかるということだ。　まったく苦にはならないが。



ようやく乾いたので、伸ばしてペーパーをあてたところ。
抜毛したものからご紹介。

非染色、内側。


非染色、抜毛した側。つまり外側。




下側が非染色、内側。上側はコーヒーで染めたもの。
写真では分かりづらいが、なかなか良い風合いである。


同じく、下側が非染色、外側。
色の差が、かなりはっきりしている。



内側と外側で、染色にこんなにも差が出るとは、驚きである。
どちらにせよ、自分ではそこそこ満足のいく仕上がりとなった。

ペーパーの次は、しっとり、やわらかを目指してオイルを添加。
ひたすら擦り込む。


どこかでニベアが良いと読んだ気がするので、それも試してみる。

・・・なんと、革からニベアの良い香りがする。
そういう意味では成功かもしれない。



あとは、乾いた頃にまたオイルを擦り込み、皮を揉み、
ひたすら触って、時間をかけて柔らかくしていくことに。




毛皮については、また次回。

バックス 第二段階

随分と長い間更新していなかったような気がする。

早速だが、バックス第二弾階である。
先週、10日ほどなめし液に漬けたバックスを取り出した。
染色はというと、
コーヒーを煮出したものをなめし液に加え、様子をみていたんである。


取り出したら、きれいにゆすいで干す。
もちろん、普通の物干ざおに、である。



こちらは毛を抜いたもの。
手前が、コーヒーで染色したものである。

染まるもんである。
あんなやり方で。





見比べると、違いがよく分かる。
乾くとどんな風合いになるのだろうか。



楽しみ楽しみ。


続きはまた次回。

落ちてた

校庭に落ちていたそうだ。
ある人が教えてくれた。


これは、もしやテンの尻尾ではないか。



一体、ここでどんなドラマが繰り広げられたのだろうか。
気になる。
昨日見に行ったら、もう無かった。


・・・欲しかったんである。



尻尾。

バックス

件の鹿皮たちに名前をつけた。

大成功したソックスにちなんで、
バックス。

綴りは
Bacchus　でも　bucks　でも。
両方の意味からとったというのが正解であるが。

酒の神 Bacchusは鹿皮のチュニックをいつも身に着けていた、とも聞く。
ちょうど良いではないか。


名前をつけると、さらに愛着が湧くというものだ。


昨日は、なめし液に漬ける作業を行った。



毛を抜いたものと、

毛皮のままのもの。


漬ける直前に、一瞬、
「毛は抜いたけど、本当にこれでいいんだろうか．．．」
と不安になったが、
見た目にはすごく綺麗なので、あまり深く考えずになめし液に投入。


何事もやってみなければ分からないのだ。


今回はさらに、コーヒー染めに挑戦しようとしている。
毛を抜いた方の皮の色に部分的にムラがあるため、半分を染色するつもりなのだ。


何もかもが始めての癖に、好奇心だけは人の数倍ある。
無謀といわざるを得ない。
しかも、未だにどの段階で染めるかを決めかねている。
なめし液に混ぜるやり方もあるようだ。




しかし、バックスはもうなめし液の中。
今日中には決断せねばなるまい．．．

鹿皮

先週末、鹿の毛皮をいただいた。


これで、念願の自作尻あてがで作れる！

と意気込み、さっそく作業に取りかかる。
各方面に配慮し、画像は一部修正アリ。


「修正かけるところ間違ってないか！？」
という突っ込みは甘んじて受けよう。




2頭分のいいとこどり（ハンターさん談）で2枚。
どちらもかなり肉がついている。
そして、穴だらけである。


・・・いただきものなので、文句は言わない。
言わないが、大変な作業になりそうだ。


そして、一番危惧していた事が起きる。
2枚のうち1枚は引っ張っただけで、
いや、強めに逆なでしただけでごっそり毛が抜け落ちていく。


・・・いただきものなので、決して文句は言わない。


かなり悩んだあげく、
「抜けるなら全部むしってしまえばいいんだ！」
と開き直る。

というわけで、1枚は毛を抜いた状態でなめしてみることにした。
地道に手でむしっていくが、これが以外と力がいるのだ。
おかげさまで、筋肉痛が取れない。
途中で他の方法を考えればよかったのだが、これも経験である。
何事もやってみなければ分からない。

うまくいけば、柔らかくて良い革ができることだろう。
うまくいけば。


鹿革で作りたいものはたくさんあるのだ。
小物入れ・ルームシューズ・アクセサリー　等々。



そしてこちらは尻あてになる予定。

ちょっとだけソックス

いまのソックスはこんな感じ。
前回までのソックスはこちらから。
写真奥にちょっと写っているのは、綿である。
おなかに詰めている綿が飛び出しているんである。
それもご愛敬。


だいぶん、可愛らしくなってきた。
毎日、頬ずりしている。

今日は、眼を入れてあげようかなと画策中。






そして、こちらは、友人から送られてきた子ダヌキの写真。

畑を耕していて見つけたそうだ。
眠っていて起きないので、間近での撮影に成功したらしい。


かなり、可愛い。


この子ダヌキは、撮影直後、飛び上がって逃げて行ったそうだ。
シャッター音に驚いたのだろうか。

ソックス 第四段階

さて、ソックス（テン）の毛皮なめし、
なめしについては、ほぼ完成、である。
前回までの様子はこちらから。

前回までは、あまりにも可哀想な姿を晒してしまっていて申し訳なく思っていた。
もちろん、ソックスに対して。

ごめん、ソックス。

今回は、ふわふわな感じでいきたいと思う。
これなら躊躇なく頬擦りできる。

いや、実際している。


ふわふわ。
気持ちいい。


こちらは内側。
我ながら、きれいになめせたんではなかろうか。
ここまでするには、約４日、のべ１５時間近く伸ばしている。

まず生乾きの状態から、根気よく伸ばす。

上の写真と見比べると、色、テクスチャの違いが分かって頂けるはず。
こちらは、まだ伸ばし途中である。
端の部分がまだ少し黒っぽい。

これを、あらゆる方向に伸ばし、引っ張り、手で揉み、
時には紙やすりをかけ、仕上げていった。

ちなみに、ペーパーは
＃180　→　＃320　→　＃600　を使用。

やはり仕上げは＃600かな、と。
そこまで細かい番手にする意味があるのかどうかは、知らない。
でも間違いなく、きれいにはなった。

ちなみに、指先、頭部など伸ばしにくかった部分は
ペーパーを重点的に当てることで
他の部分と同程度の柔らかさを得ることが出来た。



現在は、尻尾部分および頭部を縫い合わせ、
お腹、手足はそのままにしてある。
現在まで、数名に見せたところ、

毛並みについては絶賛、しかし顔と手足は　「リアルすぎて怖い」。

という意見がほとんどなので、
誰に見せても　「可愛い顔だね」　と言われるところまでは、何とかしてあげたい。
まさに親心。
これでも当初よりは随分やわらかい顔つきになっているのだが。



いくつかの課題を残し、
ソックスの首巻きデビューには、まだ少しかかりそうである。

その日まで、ソックスシリーズはつづく。

ソックス 第三段階

ソックスの毛皮なめし、いよいよ佳境に。
前回の様子はこちらから。

なめし液に５日間浸漬し、土曜日に状態を確認したところ
もう少し時間がかかりそうだったので、
液の濃度を少し上げて様子を見ることに。

ビニール袋の中のソックス。



そして、昨日の夜。
取り出して、ギュッと絞ってみる。
絞ってみて、折り目がつくようなら完成、らしいので、
ひとまず浸漬を終えることとする。
前日よりは確実に柔らかくなっているし、大丈夫なはず、と自分に言い聞かせる。


なめし液から取り出し、洗面所ですすぐ。

効果のほどは定かではないが、実行している人もいたので、
気休め程度に、柔軟剤を少しふりかけ、更にすすぐ。
柔らかくなるんだよ。


軽く絞って板の上に広げてみた。

裏返してみる。



毛の表面を乾かすため、外に干してみた。



２，３時間はこの状態にしていたのだが、
やはり可哀そうになって板の上に戻し、お家の中で乾かすことに。

縮むのを防止するため、引っ張って画鋲で板に固定。



そして、今朝、確認すると良い感じの生乾きの状態になっていた。
早くソフトニングにかからなければ、まずい。

仕事に出かけるギリギリの時間まで、玄関先でソックスを伸ばしていたら、
相方さんに随分不審な目で見られた。
が、気にしない。
良い毛皮を作ることが最優先。

乾きすぎるのを防ぐため、再び画鋲で固定し、
固く絞ったふきんをソックスの上にかけて出社。


ちなみに、なめしが足りない場合は卵黄で追加なめしが出来るらいので、
それもやってみたい。
防水加工を施すために、薫煙もしてみたい。
お楽しみがいっぱいである。



今日は一刻も早くお家に帰ってソックスを伸ばしたいぃ．．．

ソックス 第二段階

さて、私の最近一番の関心事。

そう、ソックス。

今回はご要望にお応えして、比較的ソフトな画像　有。
前回の様子は、こちら。


月曜日に塩漬けを終え（というか、終わらせ）、
２回目の肉取り作業に入った。

はやる心を抑え仕事場を定時きっかりに出て、自宅のお風呂場での作業である。


塩漬けにしていただけあって、以前よりもずいぶん作業しやすくなっていた。
それでも3時間ほどかけて、かなり丁寧に、スクレーパーでのフレッシングを行う。
フレッシングというのは、肉や脂を取り去る作業のことだそうだ。

顔周辺が予想通り難関で、ここに2時間近く費やしたような気がする。
ただ、解体時にも感じたのだが脂はほとんど無かった。
つまり、何も食べずガリガリに痩せて儚くなったということだろうか。


フレッシングを終え、もう一度　毛糸用洗剤（念のため）　で毛皮をよく洗う。


あまりにも興奮していたためなのか、
フレッシング前後の比較写真を撮るのをすっかり忘れていた。
無念。



作業が一段落ついてお風呂場で記念撮影。

乾くとふわふわなのだが、濡れているため可哀そうな姿に。

顔のアップ。

こちらも濡れてくたっとしているため、可愛らしさがいまいち伝わらない。残念だ。


そして、ビニール袋に
水１リットル、ミョウバン40ｇ、塩化ナトリウム20ｇ
の配合のなめし液を　５リットル分用意し、ソックスを漬ける。


このように。
あとは、毎日かき混ぜながら様子を見るだけである。


今回の方法は、いろいろな文献やサイトを参考に自己流にアレンジしたものなので
果たして、このやり方で良いのかは完成してみないことには分からない。


楽しみ楽しみ。


つづく

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ちなみに、お風呂場は作業後にきれいに洗い、
匂いも気になるかもしれないと思ったのでハイターできちんと消毒しました。
きっと、もう大丈夫。